Tokyo 2020年4月18日(土)
         

パンデミックの渦中にて(2) 
 

  元東京都知事の舛添さんが「住民台帳 もあるし、マイナンバーもある。宛名記名の小切手を一枚郵送すればよいだけだ」と発言。
 このあたりが、ほとんどの最大公約数的なご意見であり、そして最もまともなご意見ではないでしょうか。
  すべての国民が、とりあえず、5月の連休の前に、外に出かけず家で過ごせるような経済的な足場をつくること。
  それを、一分でも一秒でもはやく実現することが政治家の役割だと考えます。

 麻生さんのいう、「手を挙げた人に配る」が、どれほど時間と手間を浪費することか。 
 さすがに、麻生さんを「人殺し」呼ばわりするつもりはありません。
 ・・・ですが、「現金の配布」が経済政策であるかのように錯覚しておられるのではないでしょうか。
 5月の連休突入にむけて、できるだけ速やかに人の動きを最大限に止めて、これ以上の感染拡大を防止。
 何のためか・・・。
 命を守るためです。COVID-19をナメてはいけません。
 経済もひどいことになっているので「消費税廃止」は必ず必要になると思われます。
 しかし、一刻を争うのは、人の動きを止めること。
 それこそが可及的速やになされるべき政治の課題です。本来は学校はもちろんのこと、公共交通機関のすべてを止めるべき緊急事態 なのですから。麻生さんの思いつきみたいな発言に政権が右往左往して、官僚の言いなりになり、結果、国民にとって最悪の落とし所 に 落ち着くのだとしたら、「人殺し政権」の烙印は避けられません。
 

 できるだけ早く全国民が現金を手に届けることが、感染の拡 大と感染による死者数の増加に歯止めをかけることになり、「手を上げた人にくばる」のは 以下のリスクが挙げられるから です。

(1)手続きについて。情報の通知と誰が手を上げたかの確認作業がきわめて煩瑣になり、現金が いつ届くのかわか らなくるため不安が増大するのではないか。
(2)状況判断について。手を上げたつもりであるのに、「意思表示として認知されない」といった事態が想定されていないのではな いか。
(3)いわゆるネットカフェ難民など、最も現金を必要としている人に届かないかもしれない。
(4)役所の事務手続きが絡むことにより、窓口での感染リスクが増大するのではないか。

  富裕層のなかに「私は受け取らない」とか「かっこわるい」とかの声があるそうです。
 「自分はお金に困っていないリッチだから受け取る必要はない」というアピールですね。
 皮肉の意味ではなく、ここぞとばかり「自分はお金がありあまっているんでねぇ」という生活ぶりの自慢をしたいのかな。
 これまで、自分の豪奢な暮らしぶりを自慢できるような機会がなかなか巡ってこなかったのでしょうからね。
 あまり決めつけるのはよくありませんが、こんなときにあえて「受けとらない」と公言することにより、普段どんな生き方をしてい るのか、心のなかまで丸裸に透けて見えてしまいます。・・・たぶん言っているご本人たちは恥ずかしいとは思っていないでしょう。  
 おそらく、お金はもっぱら自分のため、「リッチな暮らし向きの自慢」をするためにあるとしか考えられない(思いつかない)生き 方をされているのでしょう。
 この時こそ、たとえ普段やっていなくても、10万円全額を寄付するとか、慈善団体の基金にするとか、隣人愛に沿ったお金の使い 方をすれば良いのではないでしょうか。
  
 感染の広がりそのものを完全に封じ込めるのはいまや「もう手遅れ」なのかもしれませんが、死者数を最小限に留めるための努力の ために、まだ「伸びしろ」も時間も残されていると考えます。