Tokyo 1月3日(金)
         
     
町田・薬師池公園の増設工事
 
 
わたしが生業としている、「請負」の仕事は、造園がメインで、ときどき、道路工事など土木関係の公共事業が入ります。
 昨年10月あたりから、わたしが代表をさせていただいている弊社オルタビジョンとして、「柏木園」からいただいた請負仕事が、町田 市が発注した「薬師池公園」の増設拡張工事です。
 薬師池公園については以下のサイトが詳しく紹介しています。
https://machida-shikisainomori.com
 わたしたちが工事に参画しているのはウエブサイトに「ウエルカムゲート」という名で紹介されている西園エリアで、食事や買い物、さ らにはクラフト工芸なども体験できる建物に、車いすなどでも山頂まで登れるなだらかなスロープ坂もつくられます。
 完成すると、親子で一日楽しめる素敵なエリアになると思われ、隣の「リス園」でひとときを過ごし、ウエルカムゲートで軽食や喫茶、 それに買い物。子どもたちがクラフトなどを楽しんでいる光景が目に浮かびます。
 “木の芽どき”の3月末に完成の予定。ただの山を木を伐採するところから、時間をかけて造成し公園をつくりあげ、やがて多くのみな さんが楽しんでいただける場所に変化させる仕事に参画させています。しかしその一方、大きな仕事がゼロから完成にむけてどのようなプ ロセスをふんでいくのかおおいに学ばせていただいているところです。
 わたしたちの仕事は、アスファルト道やいくつかの建物などの建造物ではなく、その周辺に植栽されている「木や植物」について。ただ し苗木だけでも2千本を超え、地比(ちひ)類などに至っては5万を超える数となります。竹支柱を切り出しましたが、全部で3千本近く になりました。
 およそ、10メートルを超える榎(えのき)やスダジイなどの木に、「地下支柱」を設置する根気のいる仕事も入ります。
 季節の変化にともなって、植物の開花時期が異なり、その微妙な時間差を利用して、一年を通じて、異なる色や風景を楽しめるように計 画するのが「造園設計士」の仕事。設計士は、町田市の職員の方。電球などで色 をつけるのではなく、「この花は〜月頃に開花し、この木は〜月に開花」など、植物の醸し出す開花や「紅葉」など色あいによる“造園設計”を聞かせていただき、ひとつの芸術作品です。そうみれば、なかなか“たのしい”作業でもあります。
 ただ、工事というのはときに過酷で、工事をすすめながら、傾斜や水回りなどの状況がわかってくるに伴う、変更により、一度つくった ものを壊さなければならなかったり、道路工事と並行しているため、道路が完成するまで、周辺工事の予定を先に延ばし、先の段取りをす るなど、多岐にわたるのです。
 ノアの方舟の工事はおよそ100年。ノアの家族だけで重機もなにもない時代。けれども、ノアが「方舟完成」の暁に与えられた喜び は、携わったものだけに与えられる充実感だったに違いないなど想像しています。