Tokyo 12月20日(水) 
          
  
 “だからどうしろ”とかいうわけでもありませんけれども、わたしがあえて使わないようにしている言葉がいくつかあります。

 「誤解を恐れずに言うと」・・・英語に翻訳できません。英語圏の場合、誤解されないようにいちいち代名詞ひとつとっても何を指すのか示そうとするからで す。相手にたいしての威圧感にはなります。“あなたたちの理解力ではとうてい理解できないし、誤解するようなことだけれど、あえて言葉にすると”という意 味。「誤解を恐れないでいうと」などとあえて言わなくても良いのではないかという内容であるにもかかわらず、意表をつくようないいかたで、意図的であるか そうでないかば別に“わかりやすさ”からは遠ざかると思われます。
 
 「わかりやすく言うと」・・・これも、丁寧に説明する親切さをベースにしているとしても、聴いている側からすると、やはり上から目線であり威圧的に聞こ えます。ものごとをわかりやすく説明するというのはものすごく難しいのであり、ほんとうは、語ることをよくわかった人でなければ“わかりやすく”語れませ ん。ほんとうにわかりやすいのであれば、あえて“これから言うことは、あなたちのために難解な部分をかみ砕いて語る”となどいわなくても、相手に伝わると 思われるからです。ほんとうにわかりやくす話ができる人は、はじめからわかりやすいので、「これからわかりやすい話をする」などとは言わなくていいので す。それで、たとえば子どもたちに聖書を語るのは、それゆえに信仰に入り立てだったり、世俗にいう教師であるというだけではダメであり、その子の親が語る か、熟練した教師が語るべきです。

 「ある意味で」・・・ ときどき自分の言うことを権威づけるための枕詞(まくらことば)のようにつかわれます。NHKニュースのなかで多用される“関係 者への取材によると”みたいな曖昧さを含んでいて、あえてソースを言わないことにしているか、あるいはもしかしたらねつ造された情報であるかもしれませ ん。それがどのソースを土台にしているか説明されるべきですし、そもそも根拠がないことを言うべきではないと思います。疑わしいだけで断罪し、権力によっ て暴力的に幽閉してしまうのだとしたら、それこそ“安部化”しているかもしれないと自覚すべきです。
それと、話題 は全く逸れますが、ラジオのNHKニュースを聴いてあきれました。これでもか、これでもかと“パンダ”“パンダ”の繰り返し。この話題の取り上げ方は、ほ とんど国民を馬鹿にしているレベルですね。ほんとうにNHKがまともにニュースとすべきソースは、パンダごときではなく、リニア問題にせよ、「もりかけ」 問題にせよ、いくらでもありそうなものでしょうに。