Tokyo 7月30日(日) 
     
 監督主義の教会。ルターの伝統を受け継ぐ教会で、この傾向が反映されています。それでも強弱の違いであり、牧師の指導力もしくは影響力が強いために、異論をもつ信徒や長老を排除して、イエスマンだけを残し、上意下達の体制をつくる場合、改革主義を標榜する教会であっても、残念ながら監督的雰囲気を重んじる教会も存在します。
 私は長老教会に所属していますが、教職長老は、まず認定試験を受けて教師になります。教師の資格は説教と礼典執行の免許。招聘に応じて牧師職に就職します。信徒のなかから選ばれた長老は男子であり、群れの模範としての資質を求められます。女性長老については、大会会議で数年間の議論を経た後、「長老は男子」と決められました。
 信徒長老には教会を治めるという意味で牧師と対等の立場が与えられ、説教をすることも可能。長老主義の優れたところは、監督主義教会が牧師の独裁政治のようになるのを是正し、牧師を含めた小・中・大のそれぞれの会議によって“民主的運営”がなされるところです。世俗の民主主義を範にしたのではなく、旧約聖書にみられるイスラエルの長老制を範にしていますので、むしろ世俗の民主主義が、キリスト教会の長老制度を模範にしているとみなされます。治会長老が世俗世界に生活基盤をおいているところから、世から孤立した教会ではなく、地の塩としての役割を指針とする可能性が常にあります。学歴や職歴などにかかわりなく選出されるところから、世俗の価値観への抵抗ともなりえます。デメリットは、長老会が牧師を雇うという考え方に陥ってしまい、いわゆる「教職のサラリーマン化」を促進してしまうところ。牧師は神からの召命に従って職に就いているのであり、世俗の雇用関係に基づいているものではないからです。
 改革派教会はオランダ改革主義の影響にあり、飲酒喫煙を“アデアフォラ(信徒の良心に任せられた事柄)”として、自由意志に任せる傾向がありますが、日本長老教会も基本は同じ。しかし、設立当初から飲酒喫煙を信仰の基本コードとはしていないものの、世俗にたいしての証として禁酒禁煙を尊ぶ気風があります。聖書的根拠があり、メソジスト教会が日本の福音主義諸教会にたいして与えている一般的影響とは別です。