「ホームスクーリングの心」日本語訳出版に寄せてさまざまな反キリストの思想に揺れ動く米国にあっても、ピューリタン信仰を継承した家庭観は今でも健在であり、ホームスクーリング運動が今日のような豊かな実を結ぶに至る土壌でもありました。しかし、そのパイオニアたちは米国においてさえ孤立無援だったのであり、提訴まで受けるような時代にあって、様々な支援活動もありました。たとえば、貴重な情報源であるウェブサイト、そして、解説書や教科書の相次ぐ出版、さらには、地域に根ざしたサポートグループの活動などです。
やがて、マイク・ファリスさん(2005年チアにっぽんコンベンション・主講師)によって設立されたホームスクール法律擁護協会(Home-School-Legal-Defence-Association)の活躍により、ホームスクールはついに全米全州で合法化を勝ち取ります。
合法化された後でさえ、行政機関による監視活動があり、それに対してもHSLDAはホームスクーラーの自由と権利を守るための地道な活動を続けてきたのです。
本書の著者クリス・クリッカさんはHSLDAのシニア弁護士としてリーダーシップを執ってこられました。私は、クリッカさんの最初の著作であるThe Right Choiceを、出版された1991年当時に読ませいただき、ホームスクーリングが完全に聖書的であると同時に、日本においても合法とみなされるべきなのだという確信を得ました。そして、本書The heart of homeschoolingも2001年に出版されてすぐに購入し、読ませていただいたところ、法律家の視点からの学術書ではなく、むしろクリッカさんの父親としての実際の経験をもとに書かれたホームスクーラーのための霊想書という印象を強く受けたのです。
米国コロラド州のホームスクーリングネットワーク代表のケビン・スワンソンさん(2004年チアにっぽんコンベンション・主講師)は、「本書にはクリスチャンホームスクーリングの真髄が書かれている」と語りました。
本書によって、ホームスクーリング運動はアメリカ固有の単なる教育運動なのではなく、聖書に従って、結婚、家族・親子を現代の教会に取り戻すための霊的リバイバル運動なのだと気づかせられるでしょう。どんな国でホームスクーリングを始めたとしても、同じ迫害と試練に直面するに違いありません。しかしながら、世界のどこにいても、主を信じるクリスチャンには、聖書によって共通の解決策が与えられているのだともいえます。
もし、モアブ王バラクのように、ただ現状を肯定するだけの耳障りのいい預言だけを本書に求めるなら期待はずれに終わるでしょう。(民数記23章)なぜなら、本書は、読者に対して、聖書に従った霊的チャレンジと主にある心からの悔い改めを促しているからです。
本書を、これからホームスクーリングを検討されているご家族、すでにホームスクーリングを初めているご家族、そして、クリスチャンスクール(チャーチスクール)に所属する親御さんや教師スタッフのみなさまに心から推薦いたします。
日野バイブルチャーチ 牧師
AHSIC・クリスチャンホームスクーリング支援センター 代表 吉井春人